Prodrome-ADとは
アルツハイマー型認知症のリスクを調べる血液検査です。認知機能の低下と関連性が確認されている”プラズマローゲン”の血中濃度を測定し、アルツハイマー型認知症のリスクを判別しています。採血のみの簡単な検査で、認知症の予防、 早期発見につながることが期待できます。
認知症で日本人に最も多いのは「アルツハイマー型認知症」
厚生労働省の発表によると、2025年には65歳以上の高齢者のうち認知症の人は約700万人(5人に1人)に増加すると予測されています。
認知症は様々なタイプが存在し、日本ではアルツハイマー型認知症が全体の約7割を占めています。
アルツハイマー型認知症は、脳内の老廃物である特殊なタンパク質(アミロイドβペプチドなど)が脳内にたまり、神経細胞が傷つけられることで発症するといわれており、症状として記憶障害や判断能力の低下などが引き起こされます。
プラズマローゲンとは
プラズマローゲンは、脳に最も多く含まれるリン脂質で、認知機能において重要な役割を果たす物質です。たばこや紫外線などの酸化ストレスによって引き起こされるさまざまな病気から私たちの身を守っていると考えられていますが、加齢とともに減少することが報告されています。
プラズマローゲンが減少してしまうと、体内に酸化ストレスによるダメージが蓄積し、さまざまな病気が引き起こされるようになると考えられています。
アルツハイマー型認知症を発症している方は、健常者と比べてプラズマローゲンの量が減少していることが報告されています。
アルツハイマー型認知症の研究によると、プラズマローゲンの減少はアルツハイマー型認知症、認知障害と関連していることが示されています。
このような方へおすすめします
- 最近もの忘れが増えたと感じる
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検査における注意事項
- 認知症と診断されている方は受診できません
検査方法
- 採血(約8ml)による検査です。